こんにちは、グロワクリニック院長のおかむ先生です。
今日は、以前もお話しした「目の下のクマ」について、もう少し踏み込んで説明していきます。ちょうど裏ハムラの術後1か月の良い症例が出たので、それを見ながら「靭帯(じんたい)」の話をしますね。
クマには「靭帯」が深く関わっています
まず、靭帯とは何かから。靭帯は、皮膚を骨につなぎとめている組織です。たるみが、ある境界を超えて広がらないように支えている、というイメージを持ってもらうとわかりやすいと思います。
この支えがあるおかげで、目の下の眼窩脂肪(がんかしぼう)は靭帯を超えて膨らみませんし、頬のお肉も、ほうれい線を超えて口元まで下がってこないわけです。
クマに関わる3つの靭帯
目の下のクマに関わる靭帯は、大きく分けて3つあります。
– TTL(ティアトラフ靭帯)
– ORL(眼輪筋支持靭帯)
– ZCL(頬部皮膚靭帯)…いわゆる「ゴルゴライン」の深部にあたる靭帯です
下の画像で、この3つを色分けしています。あわせて、眼窩脂肪の「ふくらみ」と、靭帯による「くぼみ」の位置も示しました。

加齢で何が起きるのか?
年齢を重ねると、TTL・ORL の周りの脂肪が減っていきます。また、目の下の眼窩脂肪を支える組織(眼窩隔膜)が緩むことで眼窩脂肪が前に突出し、「ふくらみ」と「へこみ」のコントラストが、より強く見えるようになります。今回の方の場合は、特に右側でそれが強めに出ていました。
さらに加齢の変化が進むと、今度は ZCL が関わってきます。この ZCL は、ちょうど「ゴルゴライン」(目頭の下から頬へ斜めに伸びる溝)の位置に重なっています。ゴルゴラインは、ZCL という靭帯と、その周りの脂肪の減少・下垂が合わさって、表面に「溝」として現れたもの、と考えるとわかりやすいです。
実際、ZCL の周りの脂肪が減り、ほうれい線の上にある脂肪(ナゾラビアルファット)が下がってくると、このゴルゴラインがより際立ってきます。この方はゴルゴラインはあまり目立っていない方です。
裏ハムラは何をしているのか
裏ハムラでは、この TTL と ORL を骨(正確には骨膜=骨の表面を覆う膜)から剥がし、突出していた眼窩脂肪を、その隙間へ移動させます。こうして、ふくらみとへこみを同時に整えていきます。今回の術後1か月の写真を見ると、その変化がわかると思います。

ゴルゴラインは裏ハムラだけでは難しい
ただし、ゴルゴラインについては、裏ハムラだけでは改善が難しいところです。ここに対しては、ミッドフェイスリフトという手術で対応する先生もいますし、脂肪注入で埋めるという考え方もあります(当院ではヒアルロン酸を用います)。
だから「適応の見極め」が大事です
まとめると、こういう考え方になります。
– 靭帯によるへこみがない方 → シンプルに経結膜脱脂術(結膜側から脂肪を取る脱脂)でよいことが多い
– ゴルゴラインが見えている方 → 脱脂(または裏ハムラ)に、脂肪注入(当院はヒアルロン酸)を組み合わせるのも一つ
当院では、こうして一人ひとりの状態を見ながら、合う方法を提案しています。ご自身がどのタイプか気になる方は、診察でご相談ください。
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【施術情報】
– 施術名:裏ハムラ法
– 施術内容:下まぶたの裏側(結膜側)からアプローチし、眼窩脂肪を移動することで、目の下のふくらみや影クマの改善を目指す治療です。
– 料金(税込):418,000円
– 治療期間・回数:手術は1回。完成までは3〜6か月程度かけてなじんでいきます。
– 主なリスク・副作用:腫れ、内出血、左右差、感染、しびれ、違和感、結膜浮腫、複視、下眼瞼の外反・後退、凹凸、効果実感の個人差 など
– ダウンタイム:腫れや内出血が1〜2週間程度みられることがあります。
– 自由診療(保険適用外)です。効果や経過には個人差があります。
– 掲載している症例写真は、患者ご本人の同意を得て掲載しています。